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UV対策は自分で決めるもの

「UV対策はどうすべきか」とよく聞かれますが、実はその答えはありません。なぜならば、シミができてはいけないというものではないので、極端にいえばいっさいUV対策をしなくても「悪い」とはいえないからです。例えば、白髪が出てきたらどうすべきでしょう。染めなくてはいけないということはないですね。シミ対策もそれと同じで、しなくてもそれはその人の自由です。UV対策は手間もかかる上にストールや手袋も使わざるを得ないため、自肌を手に入れるにはファッション性などいろいろな犠牲を払うことになります。どちらをとるか、あなたが決めることです。あなたは今後、どの程度のUV対策をしていきますか? 前述した情報をもとに、自分のニーズに合わせたUV対策をとってください。そうは言っても、どうしても決められないという人が多いようです。そういう人たちのために、以下にガイドラインを示します。

<お望み別 4段階の∪∨対策ガイドライン>

UVガードレベルⅠ
シミができても気にしない人→日焼け止めもファンデーションも塗らず、夏はノースリーブで歩いてOK。ビーチに行くときなどは火ぶくれになると危険なので、簡単に日焼け止めを塗る。この方法だとおそらく20代後半くらいからは頬にシミができ始め、30歳くらいからは背中やデコルテ、手の甲にも現れると予想されます(肌質によって多少早い遅いはあります)。また40歳すぎ頃からは、深めのシワが額や目尻に刻まれます。

UVガードレベルⅡ
シミがある程度できてもよいが、あまり負担にならない範囲で防ぎたい人→顔は軽いメイクをするか、日焼け止め下地を毎日塗る。腕やデコルテにも朝だけは日焼け止めを塗る。UVジャケットまでは着ないが日傘とストールだけは使う。海などでは日焼け止めをたっぷりめにつけ、途中で1~2回塗り直す。この方法だと平均的にいって30代後半からは顔に、40歳くらいからは肩やデコルテにもシミができると予想されますが、何もしないよりはだいぶ遅らせることができます。
 
UVガードレベルⅢ
完璧でなくてもよいが、同年代の人よりはシミを少なく抑えたい人→外出時はパウダーファンデーションを塗る。ジャケットまで着なくても、晴れた日にはUVカーディガンとUV手袋、ストール、日傘を使う。海などでは日焼け止めを一日1本使い切るくらい塗り、ビーチに上がったらパーカーを羽織る。この方法だと前述の場合よりもさらに遅らせることができます。ただし40代くらいからは顔にシミが多少はできるでしょう。ボディは、あまり頻繁に海などに出かける人でなければ40代に入ってもあまりシミは目立たないでしょう。

UVガードレベルⅣ
シミを防くためにできる限りのことをしたい人→顔はパウダーファンデーションを毎日(家の中にいても)使う。特に頬骨のところは、重ねてしっかり塗る。日中くずれるので脂とり紙でおさえてルースパウダーで直す。外出時はジャケット、ストール、手袋を常に使用し、肌はいっさい露出しない。海やプールに行くときはラッシュガードを着て、ビーチに上がったらさらに帽子とパーカーを着用する。ではここで、衣類でおおうかわりに日焼け止めだけでシミを防ぎたいという人は、どうしたらよいでしょう。それはかなり困難ですがどうしてもチャレンジしたい人は、規定量(1平方センチメートルあたり2㎎)をきっちり、二時間おきに塗ってください。夏の外出時には腕や脚、肩にも塗ることになるので、日常でも二日で小さいボトル1本使い切るくらいの量になります。ここまでやれば、衣類でおおわなくてもかなり紫外線は防げるはずです。

若い頃からⅣの方法をとればシミは一つもできないかといわれると、そういうものではありません。衣類でおおっても日焼け止めを塗りたくっても、どうやっても紫外線の影響を完全にゼロにすることはできないので、シミが絶対にできないという保証はありません。また、紫外線によるもの以外に肝斑やニキビあとの炎症性色素沈着、刺激黒皮症などもあり、そういうシミは紫外線対策をしていても出てきますので、それぞれに合わせた美白ケアが必要になります。以上Ⅰ~Ⅳのガイドラインを参考に、自分でUVケアを選択してみてください。日焼け止めのベタつきはいや、塗り直すのも面倒くさい、ファンデーションも暑苦しいし好きになれない、長袖を着るのも暑いしおしゃれじゃない、でもシミはいや、という女性の要望にすべてこたえる秘策は、残念ながら現在のところありません。「ビタミンCでも飲んでおけばよいのでは?」という楽天的な人もいて、思わず腰を抜かしそうになりますが、ビタミンCで防げるほどシミ対策は容易ではありません。

白肌道は決してたやすくないのです。多くの女性が、UV対策を現実よりも軽く考えているように思われます。肌はむしろさわらないほうがきれいに保てると申してきましたが、UV対策だけは別。上記のように、結果は努力に比例します。つまり人一倍努力した人が、人一倍シミのない美しい肌でいられます。でも、ここで今一度考えてみましょう。白肌だけが人生のすべてではありませんね。夏にはノースリーブで街を散歩したり、おしゃれな水着でビーチを楽しみたい人もいるでしょう。あなたにとって何が大事かを考えて、選択すればよいのです。そしてどの道を選択したとしても、大切なのは後悔しないこと。そのために必要なのは、正しい知識です。自分で「これをしていれば、シミはできないだろう」と思ってやってきたのに、予想外にシミが大発生して「こんなはずじゃなかった」と思うことだけは、避けたいものです。