記事一覧

日焼け止めを過信することが、最大の落とし穴

フランスに行ったときのこと。丸ごと魚をオープンで焼いた料理をオーダーしたら、出てきたその料理を、とても愛想のよいウェイトレスが丁寧にほぐしてくれました。でも、日本人ほど魚に慣れていないのか、骨や皮をとるのに相当な時間がかかってしまい、結果は惨憺たるものでした。魚はすっかり冷め、骨ごと身がどけられてしまい、食べるところはほとんどなくなりました。彼女の愛嬌に負けて私たちは内心はらはらしながら笑顔でずっと彼女の作業を見守っていましたが、やはり想像通りの結果でした。料理でも何でも上手な人は、たいてい手早いものです。いつまでもこねくりまわしていると材料は劣化し、空気で酸化し、風味は損なわれます。手際よく仕上げるのが達人です。

スキンケアも同じ。コツがわかっている人は時間がかからず、結果も出せるものなのです。今までスキンケアに時間をさいてきた人は、5分で終わらせることに抵抗があるでしょう。罪悪感すらいだくかもしれません。でも、手でいじくって何もよいことはありません。魚や肉や野菜がいたむように、肌も手でさわるほどにいたみます。時間と結果は比例しません。「手をかけるほど、肌がこたえる」などという幻想は今すぐ頭から切り捨てましょう。自信を持って、スキンケアの時短にいどんでください。ただし過剰ケアの風潮がある日本女性にただひとつだけ、圧倒的に足りていないものがあります。

それは実は、基本中の基本である「紫外線対策」です。肌によいと思って手をかけることが、逆に肌をいためることがあります。あなたは過剰ケアになっていませんか? お気に入りの服を着れば着るほどいたむのと同様、さわればさわるほど、肌はいたんでいきます。特にクレンジンクは要注意です。スキンケアのツボさえ押さえれば、朝晩5分のケアで十分美肌になれるのです。紫外線の害については広く知られるようになり、日傘や日焼け止めは女性の必需品となりました。美容に関心の高い女性はみな、日々UV対策にはげんでいることでしょう。しかし、なかなかその努力も実らないことが多いのが悲しい現実。

実際、シミに悩んでレーザー治療などを受ける女性でも、「昔から日焼けには気をつけてきたのに、なぜこんなにシミが?」という人も多いのです。UV対策で女性が陥りやすい最大の落とし穴は実は、日焼け止めの「SPF表示」です。SPF50+までの数値が日焼け止めには表示されていますね。SPF35以上くらいのものになると「UV防止効果が強い」というイメージがあり、かなりの安心感を与えます。ところがそれが落とし穴。SPFの数値に頼ってしまうことで思わぬシミができてしまうのです。みなさんは、SPF表示の意味を正しく知っていますか?「日焼けするまでの時間を何倍に延ばせるかを示す数値」という回答では、点数をつけたとして40点くらいです。まずは、SPF表示の意味を正しく知りましょう。