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美白コスメはなぜかぶれやすいか

美白コスメによる肌トラブルは比較的多いものです。特に肌が敏感な人では、美白コスメを使ったあとに赤みやかゆみが出るなどのいわゆる「化粧品かぶれ」が見られることが時々あります。美白コスメだけでなく、アンチエイジングつまりシミやシワを防ぐ化粧品全般、他のスキンケア用品に比べるとトラブルになる率は若干高いといえます。それはなぜか。アンチエイジングは肌の自然の摂理に逆らうものだからです。紫外線が当たってシミができる、加齢によってシワができる、そういう自然の流れに逆らって肌を変えようとすることは、肌に負担がかかるのです。例えば美白コスメは、メラニンを作り出す酵素を邪魔します。

肌の中で自然に働いている酵素を阻害するわけですから、負担になるのは当然です。シワ予防コスメは、老化してコラーゲンを作る力が衰えた線維芽細胞に無理やりコラーゲンを作らせようとするのですから、肌にとっては迷惑な話です。これに対しアンチエイジング以外の通常のスキンケア、つまり洗顔や保湿美容液などは肌の働きをサポートするものなので、正しく行えば負担にならずむしろ肌を健康に保つことができます。このようにアンチエイジングはスキンケアの中では特殊な位置づけにあり、ある意味無理なことをしようとしているのだという認識は、頭に置いておきましょう。ある意味無理であり、ある意味無駄である。

そもそも美容とはそういうものですが、でも誰に迷惑をかけるわけでもないので、美しくなる努力をすることは、悪いことともいえないでしょう。無理な願いが少しでもかなえば、女性はとてもハッピーになれます。無理な願いをかなえるためには、そのリスクは自分で負うべきです。絶対にかぶれないアンチエイジングコスメなどは、もちろんありません。またレーザーなどの美容医療にしてもリスクゼロということはありません。美白コスメにかぶれて「こういうものって、使わないほうがよいのでしょうか」と言う人がいますが、美白コスメがすべて悪いともいえません。悪いのではなく「合う合わない」の問題です。ものによってはかぶれることもあるので、かぶれたら別のを試してみればよいのです。かぶれてもあくなきチャレンジを続けて、最後に美肌をゲットした人も皮膚科医としてたくさん見てきました。

きれいになるためならば、ある程度のリスクを許容できる。そういう人でないと、アンチエイジング道は目指せないのです。ただしリスクがあるものだからこそ、人任せはいけません。美白にせよシワ予防にせよ、アンチエイジングケアは自分で理解して自分で選ぶべきです。「すすめられるままにコスメを買って、なんだかよくわからなかったけれど使ってみたらかぶれた」などというケースがありますが、そういうことは避けたいものです。日焼け止めは、正しい量を使い、数時間おきに塗り直さないと、表示されているような効果は得られません。日焼け止めだけでシミを防くことは因難なので、顔はファンデーションを活用し、ボディーは衣服でカバーしましょう。∪∨対策のためにどこまで努力できるか。それが将来の美肌を決める最大のカギです。