記事一覧

紫外線と骨

紫外線は肌にとって百害あって一利なしといわれますが、体のためにはメリットもあります。それはビタミンDを作り出すことです。ビタミンDは骨を作るために必要であることが知られていますが、それ以外にもガンを予防する可能性が最近報告されています。紫外線があたると皮膚は、ビタミンDの合成を行います。一日に必要なビタミンDを作るためには、両手のひらくらいの面積で15~20分程度の日光に当たる必要があります。この程度の日光は多くの人が受けているのでさほど心配はないのですが、紫外線対策をあまりに完壁にしすぎると、日光不足になることがあります。日光不足気味の人は、顔やデコルテ、手などの人目につくところは日に当てないで、それ以外の部分(脚など)を多少当てるとよいでしょう。また、以下のような人はさらにビタミンDが必要です。

①子供
赤ちゃんから成長期くらいまでの子供は、骨が伸びるためにビタミンDが必要です。一日30分くらいは戸外に出て、体を動かすことが推奨されています。赤ちゃんをほとんど外に出さずに成長障害を起こした例もありますので、注意しましょう。

②妊娠、授乳中
赤ちゃんのビタミンDはお母さんに頼っています。やはり30分くらいは外に出て、ある程度日光を浴びましょう(ただし顔やデコルテなどシミを作りたくない部分はガードしましょう)。

③高齢者
70代以上の高齢者では、血中ビタミンD濃度が高い人ほどガンの発生率が低いといわれます。日光でビタミンDを供給することはとてもよいことですが、高齢になると皮膚がビタミンDを作る力が衰えてきます。少し長めにお散歩などをするとよいでしょう。なお、紫外線の中でもビタミンD合成に関わっているのはUVBです。これは窓ガラスなどでさえぎられやすいので、室内に入ってくる日光はビタミンD合成にはあまり役立ちません。